Call of Cthulhu 6th Campaign Scenario
「 Paranormal Crime 」
◇シナリオについて
- 推奨人数:6名固定
- プレイ時間:全6話(各話 6~8時間程度)
- 舞台:現代アメリカ
- 推奨技能:
《目星》、《図書館》、《人類学》、《医学》、
《戦闘技能》 ※HO3以外
他、FBI捜査官らしい技能全て - 探索者条件:
捜査官たちは国家と国民の安全を守るためにFBIに志願している。
すなわち「サイコパス」や「人格障害者」はこのシナリオのドレスコードに反する。 - 備考:
新規探索者限定、秘匿HOなし、協力型。R-15。
PCに何が起こったとしても、PL間で相談できる関係性のPLたちで来ることが望ましい。
◇共通HO◇
FBI超常犯罪分析課(通称:PCU)に所属する捜査官である。
▼FBI超常犯罪分析課(通称:PCU)
司法省下の組織である連邦捜査局(=FBI)のFBI局長官直轄の組織。
バージニア州北部のクワンティコ本部に存在する。
犯罪者たちをプロファイリングし、犯罪心理を読み解き、事件の解決に挑む部署。
主に取り扱っているのはシリアルキラーが起こす犯罪だが、誘拐やテロ行為なども扱うことがある。(※クリミナルマインドです)
しかし、捜査官達が担当するのは上記の事件だけではない。
明らかに人の手から外れた力が関わっている──超常犯罪(Paranormal Crime)と呼ばれる事件も担当する。
・年齢は最年少のHO4(22歳)をのぞいて、24歳~40歳に設定すること。
・〈拳銃〉の初期値は50とする。
・捜査官たち全員と面識のあるNPCとして、監督特別捜査官のホワイトとHO2の義兄弟であるブルーがいる。
※特徴表はHO名で指定されているもののみ。
※職業技能は好きなものを選ぶこと。
※特徴表とHO効果の重複はなし。
※職業特記もなし。
◇個別HO◇
▼HO1:『急所を見抜く』
あなたはチームのリーダーだ。
狩人の素質をもつあなたは急所を見抜く力に長けている。
各シナリオにつき1回だけ、対象に致命的なダメージを与えることができる。
撃ちぬける相手は人間とは限らない、だからこそ対象はよく吟味しなくてはいけない。
ただし、銃の効かない相手や魔術的な装甲をもつ相手には効果がない。
▼HO2:『予期せぬ協力者』
あなたは魅力的な人間だ。
あなたに友愛を示し、協力する人間は大勢いる。
もちろん家族との仲も良好だ。また、あなたには義兄弟のNPCがいる。
〈精神分析〉と〈ヒプノーシス〉に+50の補正がはいる。
🌟Blue(ブルー)
捜査官と同じ苗字をもつ義兄弟。年齢は35~40歳。
幼少期の頃捜査官の家に養子として引き取られた。
犯罪心理学の研究者として大学で教鞭をとっており、FBIから捜査協力を依頼されることも多い。
愛情深い性格で捜査官のことを家族として慕っている。
▼HO3:『前職』
あなたは元はクラッカーとして暗躍していたところFBIにリクルートされた経歴の持ち主だ。
あなたのハッキング技術は卓越している。FBI本部でサポートを行うため、現場にはほとんど同行しない。
〈コンピューター〉と〈芸術:ハッキング〉技能に+50の補正がはいる。
また、あなたは犯罪被害者支援センターでカウンセラーとしてボランティア活動をしており、そこでひとりの少年と知り合った。
※カウンセラーとして働き始めた理由はPLが好きに決めること。
🌟Gene Green(ジーン・グリーン)
11歳。1年前に両親をシリアルキラーに惨殺され、自身も暴行を受けたことで目が見えなくなってしまった。
誰にも心を開かなかったが、何故か捜査官には懐いている。
▼HO4:『斜め上からの発想』
あなたはチーム最年少だ。
異例のことながら22歳で特別捜査官に着任した。
各シナリオにつき1回だけ、〈アイデア〉に成功すれば事件解決のための決定的なヒントをKPから得ることができる。
ただし、〈アイデア〉を振る時は狂気状態に陥っている必要がある。
あなたの才能を見出し、誰よりも熱心にチームに推薦したのはFBI監督特別捜査官であるホワイトだ。
🌟Dysmas White(ディスマス・ホワイト)
FBI監督特別捜査官、捜査官たちの上司。55歳。
鋭い洞察力を武器に数々の難事件を解決したベテランプロファイラー。
FBI超常犯罪分析課の創設にも深くかかわっている。物腰は柔らかだが、自他共に厳しい人。
▼HO5:『信頼のおける人』
あなたはチームの渉外役を担当している。
事件の詳細をマスコミに流したり、また止めたりなど、情報操作によるサポートはあなたの十八番だ。
〈交渉系〉技能全てに+50の補正がはいる。年齢は24歳~32歳で設定すること。
また、あなたは20年前に誘拐の被害に遭っている。
当時の記憶は朧げだが、家族が誘拐事件に関して自分に隠し事をしていることを察している。
誘拐されたあなたを救出したのはアナトリオという捜査官だが、既に退職しているようだ。
🌟Anatolio Black(アナトリオ・ブラック)
元FBI捜査官。52歳。
現在は捜査官時代の経験を活かして作家として活動しており成功している。
かなりの資産家のようだ。派手な容姿をしている。
▼HO6:『天気予報士』
あなたには不思議な才能がある。天候の移ろいを動物並みの勘で察知できるのだ。
そのため今まで一度も雨に打たれたことがない。いい人生だなあ!
〈任意の〉技能ひとつに+50の補正が入る。
◇シナリオ内の特殊処理◇
▼『プロファイリング』
捜査終了後行われるイベント。
捜査で得た《手がかり》をもとに犯人像が提示される。
▼『認知面接』
事件関係者に対し、当時の状況を鮮明に思い出させることで犯人につながる《手がかり》を得る。
〈ヒプノーシス〉に成功する必要がある。
▼『大切な人』
PLは捜査官の”大切な人”を事前に3人設定すること。
CPシナリオ中、各話生還時点で大切な人が生存している場合、SAN値報酬で大切な人一人につき1D10追加でSAN値報酬が与えられる。(最大で3D10追加される。)
※注意点※
・大切な人は人間であること。
・互いに愛情と安心感を与えられる関係であること。
・大喜利ではないので無茶な設定はやめること。
特に、大切な人にFBI長官や自国の大統領を設定するのはやめてください。
(大統領は続編の『Paranormal Crime2 ~Love and Destroy~』にNPCとして出てきます。)
・HO2のみ、大切な人のひとりにNPCのブルーを設定すること。
◇注意事項
- 基本ルールブック6版を適用。
神話生物の独自解釈が含まれます。
BOOTHページ:https://booth.pm/ja/items/3403034