人間は精神の器である。
都市は文明の器である。
惑星は生命の器である。
信仰は神の器である。
その器は、神を宿す。
Call of Cthulhu 6th Scenario
「 PYX 」
◇シナリオについて
- 推奨人数:1人
- プレイ時間:10時間前後
- 推奨技能:《目星》《図書館》《説得》
- ロスト率:高
- 発狂率:高
- 備考:シティシナリオ 回避不可の戦闘が発生する
◇キャンペーン概要
本キャンペーンは、不条理な運命により、
ニャルラトホテプとしての知識と力を手に入れた探索者の、「世界そのもの」を巡る旅である。
探索者は旅路を通じて、神とは、そして人間とは何かを
問われることになるだろう。
第1章 天国は無人
第2章 濁流は無知
第3章 楽園は無貌
◇おすすめのPL・探索者
- 継続探索に疲れて心がなくなってきた。
- 普段から言動が邪神ぽい。
- ヒーロー願望があり、変身したり戦ったり世界を救うのが似合う。
- ニャルラトホテプ関連のシナリオにたくさん行った。
- リアルクトゥルフ神話技能が高く、メタ読みをしてしまう。
- かなえたい夢がある。
◇注意事項
- 神話生物、呪文に対する独自解釈が含まれます。
- キャンペーン生還エンドの際、探索者に後遺症が発生します。
- 下記はシナリオページに記載されている「シナリオコンセプト」です。
一読をおすすめします。
▷シナリオコンセプト
本キャンペーンは筆者が基本ルールブックや『マレウス・モンストロルム』を熟読している際、
「こんなにていねいにクリーチャーのステータスが決まっているのに、
この10D6やら振る機会がろくすっぽないのは完全に勿体ないのではないか」という感情に、ふと襲われた瞬間生まれたものである。
クトゥルフ神話TPPGが大好きなので基本ルールブックに書かれている一言一句全部遊びたいという偏執的な感情は、
探索者にいきなり強大な力を与えてしまおうという出オチ感のある発想へと行きついた。
このシナリオで遊ぶKPPL諸氏は、ぜひ巨大な数値を見てゲラゲラ笑うところからゲームプレイをスタートしてほしいし、そのあと続く探索で頭がバグる感覚を楽しんでもらいたい。
大量のダイスが転がるのを目撃した瞬間、人間だったはずの探索者に邪神の精神が宿るところをわたしは何度も目にしたし、それは心躍る瞬間だった――
それを心躍る瞬間と感じるKPであるわたしの感情もまた邪神じみているという点も含めて。
ニャルラトホテプはクトゥルフ神話TRPGをプレイする我々にとって最も親しい友人であり、我々に素晴らしい冒険を与えてくれる親切な親戚のおじさんのような存在である。
わたしは彼の親切さ(まあいわば)に退屈さと苛立ちを見出し、その限定された精神性に惹かれた。
本キャンペーンはニャルラトホテプの強さとともに、その中間管理職的な悲哀を強く打ち出すこととなった。
ともあれ、「ニャルラトホテプとは何か」という解釈はPLに、そしてPCに委ねられることとなるし、どのような解釈にも対応できるようなシナリオを用意したつもりである。だといいな。
じゃなかったらごめんね。 探索者が邪神として過ごす数時間、そして邪神とともにバカデカダイスを振り続けるKPの数時間が豊かで幸福なものでありますように!
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